夢のような湖畔の町、世界遺産ハルシュタットへ

オーストリアの世界遺産、ハルシュタット(Hallstatt)は「世界で最も美しい湖畔の町」とも称される人気観光地。写真で見かける絵葉書のような風景に憧れ、2024年秋に個人で訪ねました。
この記事では、ザルツブルクからのアクセス方法を中心に、電車・バスでの行き方の違いや注意点を詳しくご紹介します。
ハルシュタットはどこにある?アクセスの基本
ハルシュタットは、オーストリアの中部・ザルツカンマーグート地方に位置する湖畔の小さな町です。
静かで絵画のような景観が魅力。
公共交通機関で行く場合は、鉄道またはバスと船を乗り継いで訪れるのが一般的です。
【バスでのアクセス】ザルツブルク→バートイシュル→ハルシュタット

ザルツブルグ(salzburg Hbf)からバスで移動する場合、バートイシュル(Bad Ischl bahnhof)で乗り換えが必要です。
まずはバスで ザルツブルグ → バートイシュル へ
ザルツブルグ駅には2か所出入口がありますが、バスターミナルは駅前広場側(スーパーのある方)の出口です。
駅を出るとすぐ左側にバスターミナルが見つけられます。

バートイシュル行きのバスは、「F」乗り場から出発します。
バスは時間帯によっては混雑します。スーツケースなどの大きな荷物はトランクルームに入れましょう。自分で勝手に開けて入れてOKです。地元の方はキックボードを入れていました。
バートイシュルまで約90分の道のり。乗り換えはありません。ザルツブルグ中心部を抜けると牧歌的な風景が広がります。
バートイシュル → ハルシュタットは、バスか電車で
バートイシュルに到着したら、そこでさらにバスもしくは電車に乗り換えて、ハルシュタットに向かいます。
バートイシュル → ハルシュタット【電車】
電車の場合、ハルシュタット駅で下車します。ハルシュタット駅は湖の対岸にあるため、駅を出たらフェリーに乗る必要があります。このフェリーも風情があり、おすすめです。
詳細は【フェリーの乗り方と料金】をご覧ください。
バートイシュル → ハルシュタット【バス】
バスの場合、ハルシュタット岩塩坑のあるHallstatt Lahnというエリアにつきます。バス停は町の中心部にありますので、フェリーでの乗り換えは必要ありません。
【電車でのアクセス】ザルツブルグ→ハルシュタットフェリー乗り場

ザルツブルグから電車で移動する場合、アットナング=プッフハイム(Attnang-Puchheim)で一度乗り換えます。
電車の運賃は、予約を早くすればするほど安くなります。早くに予定が決まっている場合は、電車でも料金を抑えられ、快適に移動できます。
【フェリーの乗り方と料金】ハルシュタット駅から対岸の町へ

ハルシュタット駅についたら、駅のそばにある細い道を湖まで下りると、船つき場が見えてきます。
電車と船のダイヤは連携しており、スムーズに乗り継ぎができます。
【フェリー時刻表】ハルシュタット鉄道駅→中心部

【フェリー時刻表】ハルシュタット中心部→ 鉄道駅
電車は土日、祝日のみの時間もありますので、ご注意ください。「★印」

料金は往復7ユーロ(2024年9月時点)、現金のみの支払いです。

ÖBBアプリが便利!分かりやすく、使いやすい
オーストリア連邦鉄道「ÖBB」アプリの利用がとてもおすすめです。
このアプリは、検索・予約・乗車まで一連の流れで、バスも電車もこのアプリひとつで予約できます。Yahoo!乗換と鉄道・バス各社の予約がドッキングしたようなアプリで、最適な移動手段が選びやすいのが特徴です。
チケットはアプリからクレジット決済ができます。乗車時にはアプリでQRコードを表示させましょう。
直前の変更は反映が間に合っていないこともあるので、アプリだけを頼りにするのではなく、実際の駅の掲示板の確認も必要ですが、それでも安心材料になります。
また、ÖBBはカラーで視覚的にも分かりやすいデザインなのもいいところ!海外旅行に慣れていないという方こそ、安心です。
バスと電車のどちらを選んでも素敵な車窓を楽しめる
ザルツブルグからハルシュタットへの移動は、バスと電車のどちらを選んでも素敵な旅になりますよ。
日本とは異なる、美しい牧歌的な風景を楽しめます。
ザルツブルクから日帰りでアクセスしやすいので、予定にも組み込みやすいと思います。それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身の旅行スタイルに合わせて最適な交通手段を選んでください。
日程に余裕がある場合は、バートイシュルで一泊するのもおすすめです。
コンパクトな街をゆっくりさんぽしたり、老舗カフェで時間を過ごすことができます。