古都京都には、歴史ある寺社仏閣だけでなく、個性豊かな美術館が点在しています。今回は、京都のアートシーンをより深く楽しめる、知る人ぞ知る穴場美術館を5つご紹介します。
定番の観光スポットとは一味違う、独自の魅力を持つ美術館で、感性を刺激するアート体験をしてみませんか。
細見美術館

細見美術館は、日本美術を展示する美術館です。琳派や伊藤若冲といった江戸絵画や、茶の湯に関する作品が豊富に揃っています。平安神宮等がある岡崎エリアの観光にありながら、館内は静かな雰囲気に包まれ、日常の喧騒から離れて美術に触れることができる空間が提供されています。
また、近くの京都市京セラ美術館や国立近代美術館と連携し、入場券の割引購入を受けることができます。
日本の伝統的な美術に興味がある方や、静寂な空間でゆっくりと美術鑑賞を楽しみたい方、岡崎でたっぷり芸術に浸りたい方におすすめです。
福田美術館

嵐山の渡月橋を望む絶好のロケーションに建つ福田美術館は、近代から現代にかけての日本画を中心に、京都画壇の作品を多く所蔵しています。特に、円山応挙や伊藤若冲といった江戸時代の絵師から、竹内栖鳳、上村松園など近代の巨匠まで、幅広い時代の名品を鑑賞できます。開放感あふれる空間で、嵐山の美しい自然と共にアートを楽しめるのが魅力です。
嵐山、渡月橋近くにあり、アクセスの良い立地ながら静かで、自然や風景に触れることができ、心豊かなひとときを過ごすことができます。
渡月橋を眺めて過ごすカフェでの時間がおすすめです。
承天閣美術館
相国寺の境内北側に佇む承天閣美術館は、相国寺が所蔵する宝物を中心に展示しています。臨済宗京都五山第2位である相国寺。境内北側にある美術館です。相国寺や、鹿苑寺(金閣寺)・慈照寺(銀閣寺)ほか塔頭に伝わる美術品を公開しています。如拙、雪舟の水墨画や、相国寺に縁のある伊藤若冲の作品をはじめ、中世・近世の墨跡・絵画・茶道具といった美術品を所蔵しており、歴史あるお寺とあって、コレクションはさすがのラインナップです。
泉屋博古館 京都

鹿ケ谷にひっそりと佇む泉屋博古館は、住友家が収集した美術品を展示する美術館です。中国の青銅器や仏教美術、日本や中国の絵画、茶道具など、多岐にわたるジャンルの貴重なコレクションを所蔵しています。特に、中国青銅器は日本有数のコレクションとして知られています。緑豊かな庭園も美しく、四季折々の表情を楽しめます。
美術館内には休憩スポットがたくさん設置されていました。自分のペースで見て回れるのが心地良い美術館です。
また、館内には「泉屋八景」というカードが設置されていて、このカードを探して巡ることで、美術館のおすすめの景観をみてまわることができるようになっています。私設美術館ならではの、おもてなしのあたたかさが感じられました。

アサヒグループ大山崎山荘美術館
JR山崎駅からほど近い丘の上に建つ大山崎山荘美術館は、実業家・加賀正太郎が昭和初期に建設した英国風の山荘を改修した美術館です。モネの睡蓮やルノワール、セザンヌなどの印象派の作品を中心に、アサヒビール大山崎山荘美術館のコレクションを展示しています。美しい庭園や、竹林に囲まれた安藤忠雄設計の「地中の宝石箱」も必見。自然とアートが調和した空間で、贅沢な時間を過ごせます。
まとめ│観光の穴場スポットで、京都をより深く知る体験
この他にも、京都には小さな美術館があります。茶道や民芸に関するものなど、こだわりの美術館を訪ねてみて。