ご当地検定の中でも人気の高い「京都検定」。
「問題は難しい?」「何級から受ければいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、独学で2級を取得した筆者の体験をもとに、京都検定の概要や自分に合った級の選び方をわかりやすくご紹介します。
京都検定とは?

京都の歴史や文化、観光資源を学ぶための知識検定です。
出題範囲は、歴史・寺社・伝統文化・行事・料理など、「京都」に関するあらゆる分野にわたります。
試験日・会場
- 7月:3級のみ(京都市内)
- 12月:1~3級(京都市内・東京都)
申込方法
- オンラインまたはコンビニ端末から申込可能
- 申込手数料(550円)が別途必要です
受験料
- 3級:3,850円
- 2級:4,950円
- 1級:7,700円
合格発表
- 受験から約1か月後に郵送で通知
- 公表日以降、公式サイトでも確認可能です
自分に合った級の選び方

各級の難易度
級 | 難易度 | 形式 | おすすめな人 | 合格基準 |
---|---|---|---|---|
3級 | ★☆☆ | マークシート100問(90分) | 京都が好きで楽しく学びたい方 | 70% |
2級 | ★★☆ | マークシート100問(90分) | 観光+歴史・文化にも興味がある方 | 70% |
1級 | ★★★★★ | 記述60問+小論文5問(90分) | 京都を本格的に極めたい方、観光や教育のプロ向け | 80% |
3級?2級?周囲の受験例
- 3級/合格(70点)
70代女性・京都生まれ、京都在住。寺社・風習・行事に詳しく、事前勉強なしで合格。 - 3級/不合格(40点)
30代女性・京都生まれ。関心はあるが詳しくはなく、事前勉強なしで受験。 - 2級/不合格(45点)
70代女性・京都生まれ、京都在住。1週間前に過去問で軽く勉強。 - 2級/不合格(60点)
40代女性・京都生まれ。テキスト中心に1ヶ月間勉強。
京都は1200年もの間、都として栄えた歴史があります。そのため、日本史に関係する問題も多く、京都に住んでいても日本史に苦手意識がある人は難しく感じられると思います。
逆に、歴史が得意な人にとっては比較的入りやすい試験です。
行事や風習に関しては、団塊世代の方々のほうが有利な印象があります。一方、60代以下の世代では、日常生活に根付いていない習慣や方言も多く、京都出身者でも知らないことが多いので、しっかりとした勉強が必要です。
京都検定の勉強方法はテキストと過去問がメイン

迷ったら、まずは3級からの受験がおすすめです。
3級は独学でも十分合格が狙えます。
試験では、毎回「テーマ問題」が出題されます。
テーマ問題は全100問中10問あります。落とすとイタイですが、しっかり対策すれば得点源になりますので、重点的に学習しましょう。
また、過去問は「京都新聞」の特設ページから無料で閲覧できます。
予算を抑えたい方は、ぜひチェックしてみてください。過去10年分を通して出題傾向を掴むことができます。
京都検定のメリットは?だれでもチャレンジできる?


だれでもチャレンジできるで〜
年齢制限はなく、親子割引や中高生プランが設けられる場合もあります。
会場は京都市内が中心で、オンライン試験には対応していません。

独学でも合格したで!
私は3級・2級ともに独学で合格しました。過去問と公式テキストが中心ですが、実際にお寺などを訪ねることで理解が深まります。
また、時事問題も出題されるので、日頃から京都関連のニュースに目を通しておくとよいでしょう。

合格するとええことあるで
合格者には文化施設の優待特典などが用意されています。
資格が就職で有利になるとは言い切れませんが、観光業やガイド職ではアピールポイントになります。2級以上はしっかり勉強しないと合格できないため、受験経験者同士の共通話題としても盛り上がります。

1級はめっちゃムズい
1級は、2級合格者または準1級認定者のみが受験可能です。準1級とは、1級に満たない得点(おおむね70〜80%)を取った人に与えられます。
2級と1級の間には大きな難易度の差があり、体感的には5〜10倍は難しく感じます。記述式のため、正確に書き出す力が求められます。十分な勉強時間を確保して臨みましょう。
また、3級と2級は午前、午後に分かれて実施されるため、併願が可能です。
2級合格に自信がない場合でも、まずはチャレンジしてみたい方におすすめです。
街歩きが楽しくなる京都検定
京都検定は、京都の魅力を深く知ることができる楽しい試験です。
観光だけではわからない京都の本質に触れる絶好の機会でもあります。
気になった方は、ぜひ3級からチャレンジしてみてください。