蒸し暑い京都の夏にこそ味わいたい、ひんやりスイーツ。
和と洋が美しく交差する京都には、見た目も涼やかで味わいも繊細な夏限定のスイーツがたくさんあります。
今回は、京都の人気エリアで楽しめる「ひんやり×上質」なスイーツを3つ厳選してご紹介します。どれも京都らしい素材と職人の技が詰まった、夏にぴったりの一品です。
1. “爽やかな口どけ” タルトシトロン|アッサンブラージュ・カキモト(御所南)
京都御所の南、静かな街並みに佇むパティスリー「アッサンブラージュ・カキモト」。
国内外で修業を積んだシェフによる、繊細で芸術的なスイーツが人気のお店です。
なかでも夏に注目したいのが、レモンのケーキ「タルトシトロン」。
フォークを入れると、まるで液体のようにとろけ出すほどのなめらかさで、甘さは控えめ。暑さで疲れた体にもやさしくしみわたります。
生地とクリームの一体感、そして口に入れた瞬間の軽やかな消え方は、まさに夏に食べたいスイーツの理想形です。
オンラインストアがありますが、タルトシトロンは店舗でのみいただけます。
まさに京都でしか体験できない味!
また、ふるさと納税でも、チョコレートのロールケーキ「ルーローショコラ」などがお取り寄せできます。
2. 青竹からすくう水ようかん「甘露竹」・「くずきり」|鍵善良房(祇園)
祇園四条に本店を構える老舗和菓子店「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」。
その歴史は享保年間(1716〜1736年)に遡り、今もなお多くの人々に愛される格式あるお店です。
鍵善の代表銘菓「くずきり」はもちろん美味しいのですが、もう一つの鍵善良房の夏の風物詩が、青竹に流し込んで仕上げる水ようかん「甘露竹(かんろたけ)」。
毎朝、切り出されたばかりの新鮮な青竹を丁寧に洗い、その中に水ようかんの原液を注ぎ、急冷して仕上げるという手間ひまかけた一品です。
食べる直前に竹の節を外し、すくって口に運ぶと、つるんとしたのどごしと爽やかな甘さが広がります。ほんのり香る竹の青い香りが、暑さを忘れさせてくれるよう。
オンライン販売にも対応。
自宅で、京都の夏を感じるギフトとしてもおすすめです。
- 価格:5本入り2,000円〜(※詰め合わせセットあり)
- 販売期間:4月初旬~9月中旬
- 賞味期限:発送日含め5日(要冷蔵)
京都祇園の店舗の近くには、鍵善プロデュースの小さな美術館があります。
カフェでは鍵善の和菓子や、人気のフルーツサンドをいただくことができ、こだわりの空間で、鍵善の菓子をいただく、贅沢な体験ができました。
3. ひんやり&もっちり!「みぞれ餅」|出町ふたば(出町柳)
「豆餅」で有名な出町柳の老舗和菓子店「出町ふたば」も、夏にぴったりの一品を用意しています。
それが、夏限定で登場する「みぞれ餅」。
このみぞれ餅は、葛粉と道明寺粉を絶妙なバランスでブレンドし、冷やしてもモチモチ感が持続する特別な葛餅に仕上げられています。
中には、定番の豆餅にも使われている北海道・十勝産のこし餡が入り、滑らかな生地と餡の甘さが絶妙なハーモニーを奏でます。
また鮮やかなオレンジ色の案は、なんと「かぼちゃ」!かぼちゃの甘さが葛と絶妙に合います!
ひとくち食べれば、つるん、もちっ、そしてしっとり。暑さで食欲が落ちがちな夏でも、ぺろりと食べられる涼やかな和スイーツです。
- 価格:1個 約300円
- 販売期間:6月末~9月初旬頃
- 賞味期限:当日中(要冷蔵)
京都本店以外でも、京都駅や東京の一部百貨店で取り扱いがあることも。
確実に手に入れたい方は出町柳の本店が狙い目ですが、朝8時にはすでに行列ができていますので、早くに並ぶのをおすすめします。
まとめ|五感で楽しむ、京都の夏スイーツ
今回ご紹介したスイーツは、どれも京都らしい風情と職人のこだわりが詰まった涼菓ばかり。
- とろけるほどやわらかい洋菓子「アッサンブラージュ・カキモト」のタルトシトロン
- 青竹の香りまで味わえる「鍵善良房」の甘露竹
- もっちり食感とこし餡が絶妙な「出町ふたば」のみぞれ餅
- 素朴な優しい甘さに癒やされる「みつばち」のみつかん
どれも、“見た目に涼しく、食べて涼しい”京都の夏を感じさせてくれる逸品です。
夏の京都観光のおともに、または自宅で涼を楽しむギフトとしてもおすすめです。
この夏、五感で楽しむ“ひんやりスイーツ巡り”を、ぜひ京都で体験してみてくださいね。