初夏の京都観光におすすめ|両足院で楽しむ、半夏生が彩る庭園【御朱印】【2025年特別公開】

京都・祇園にある建仁寺の塔頭「両足院(りょうそくいん)」。
毎年6月中旬になると、境内の庭園に半夏生(はんげしょう)の白い葉が浮かび上がり、静かな緑とのコントラストが涼やかな景色をつくります。

初夏の京都で味わう、雨に濡れた白と緑の庭園。
人の少ないこの時期だからこそ体験できる、美しい京都をご紹介します。

両足院とは?|建仁寺境内に佇む静かな塔頭

両足院は、臨済宗建仁寺派の塔頭のひとつ。
通常は非公開ですが、毎年、半夏生が咲く初夏を含む数回だけ一般公開されます。

庭園を囲む書院からは、池を中心にした名勝庭園を一望でき、畳の広間に座ってゆっくりと四季の移ろいを感じられる、京都でも数少ない静かな観光スポットです。

書院から眺める、半夏生の庭園

6月中旬、庭園の池のまわりに半夏生が満開となり、白く変化した葉が涼感をもたらします。

受付を済ませて書院へ上がると、畳敷きの大広間から一面に広がる庭園が目に飛び込んできます。
庭の奥には、趣ある茶室が二棟。特別公開時には、その一つ「臨池亭(りんちてい)」で予約制の茶会が開催されることもあります。

祇園の中心にありながら、ここではまるで別世界のように静かな時間が流れます。
縁側に腰を下ろし、ただ静かに庭を眺めていると、雨音や風の気配に心が落ち着くのを感じました。

梅雨の時期にあたる6月の京都観光は、雨を気にする方も多いかもしれません。
でも、両足院では書院の中から庭園を眺められるため、雨の日でも快適に拝観できます。

むしろ雨粒を含んだ半夏生の葉や苔の緑は、雨の京都ならではの風情
時間を気にせず、ゆっくりと過ごすには、ぴったりの場所でした。

御朱印も季節限定で楽しめる

期間限定の御朱印は毎年デザインが異なり、御朱印というより小さな作品のよう。

2021年訪問時には、半夏生の切り絵の御朱印をいただきました。(1,200円)
観音経から「念波観音力(ねんぴかんのんりき)」の文字と、半夏生と寺紋(月星紋)の切り絵です。

また、通常御朱印の「知足」は、両足院の前身「知足院」にちなんだもの。

期間限定公開│2025年初夏の特別公開・概要

両足院は通常非公開ですが、年に数回、期間を限定して公開されています。
両足院は現代アートの展示が多く企画されていて、現代美術が好きな方も楽しめるスポットです。

2025年初夏の特別公開

期間:2025年6月1日〜7月13日
※予約不要/要予約の2種類があります

予約無しで訪ねる場合は、12時以降の拝観となります。半夏生の庭園は書院から眺めることができます(庭に下りることはできません)。
庭園内を散策したい方や、午前中の訪問を希望する方は、予約して訪問することになります。

BUAISOU展覧会(予約無し)

料金:1,000円(中高生500円)
時間:12:00〜16:00(16:30閉門)
予約:不要
拝観エリア:本堂・書院(庭園内の散策はなし)

予約制特別拝観(日時指定・庭園散策)

料金:2,000円(中高生500円)
時間:9:30 , 10:00 , 11:00(各回20名)
予約:オンラインサイト
拝観エリア:本堂・書院・庭園散策

在釜

茶室「臨池亭」にて、お抹茶と菓子をいただくことができます。

呈茶

日時:会期中毎日10:00~15:00
料金:1,500円
予約:不要

茶会

日程:6/1(日), 8(日), 21(土), 29(日), 7/5(土), 12(土)
時間:13:00 , 14:00(7/5は14:00のみ・各席5名)
料金:13,200円(拝観料込み・お土産付き)
予約:オンラインサイト

建仁寺塔頭「両足院」へのアクセス

電車でのアクセス

京阪本線「祇園四条駅」から徒歩約7分
出口④または⑤を出て、四条大橋を渡り、花見小路通を南下すると建仁寺へ

◆阪急京都線「京都河原町駅」から徒歩約10分
木屋町通または四条通を東へ進み、祇園方面から建仁寺へ向かいます

バスでのアクセス

京都市バス「東山安井」バス停下車、徒歩約7分
京都駅からは206系統のバスが便利です(所要約20分)

雨の日や、2回目以降の京都観光におすすめ

6月の京都は、ゴールデンウィークと夏休みの合間で人出も落ち着き、静かに京都を味わいたい人にぴったりの時期です。

両足院は、八坂神社・高台寺・清水寺などの観光地とも近く、アクセスも良好でプランをたてやすい場所。

「雨でも楽しめる場所が知りたい」
「一人でゆっくりできる場所がいい」

そんなあなたに、ぜひ訪れてほしい場所です。
坐禅体験などは別途予約が必要な場合もあるため、事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

建仁寺の御朱印・御朱印帳

タイトルとURLをコピーしました