【桂離宮の予約完全ガイド】当日参観できた体験談と待ち時間の過ごし方

桂離宮、行ってみたいけど予約が難しそう…そう思っていませんか?

桂離宮の参観は意外と気軽に申し込むことができ、当日受付で入れることもあります。しかも、その静けさと美しさは格別で、京都好きなら一度は訪れたい場所です。

ここでは、桂離宮の予約方法当日の参観体験待ち時間の過ごし方まで詳しく紹介します。

桂離宮とは?|京都を代表する日本庭園

桂離宮は、江戸時代初期に八条宮家によって造営された、回遊式庭園の傑作。

その美しさは国内外から高く評価され、建築や庭園設計を学ぶ人にとっても聖地のような存在。敷地内には数寄屋造りの建物や、繊細な意匠が施された石畳、池泉などが広がり、静けさと調和に満ちた空間です。

完全予約制でのガイド付き参観のため、混雑とは無縁。京都市内にありながら、非日常の時間が流れています。

桂離宮の参観方法|予約〜当日まで

参観には予約が必要で、当日はスタッフによるガイド付きで回ります。
自由見学はできません。

参観時間:9時〜16時の各正時(冬は16時の回なし)
料金:1,000円(中高生は無料)
対象年齢:中学生以上
休止日:月曜(祝日の場合は翌火曜)・年末年始

参観予約は、オンライン・はがき・窓口の方法で申し込めます。
いずれも参観希望日の、3ヶ月前の1日から受付開始になります。

  例:5月20日参観希望 → 2月1日から受付

同時に4名まで申し込みが可能です。
当日は全員の身分証明書の提示が必要となりますので、必ず持参しましょう。

①オンライン予約

カレンダー表示で空きが確認でき、複数人分まとめて予約できます。

申込期間:参観希望日の3ヶ月前の1日〜希望日の3日前

②郵送(往復はがき)

出典 参観案内

往復はがきで申し込む場合、必要事項を記入して投函。返信ハガキで許可証が届きます。

記入方法
返信(表):代表者の宛先
返信(裏):参観場所、希望日、参加者の住所氏名等
往信(表):〒 602-8611 宮内庁京都事務所参観係 ※住所記入なしで届きます
往信(裏):代表者の住所、氏名、年齢、性別を上部に記入
申込期間:3ヶ月前の1日〜希望日の1ヶ月前(消印有効)

③京都事務所参観窓口

京都御苑の中にある宮内庁京都事務所で手続きができます。

事務所へは、烏丸今出川交差点(地下鉄烏丸線「今出川」駅)を南に歩き、最初の門「乾御門」から中に入ります。
入ってすぐ右の細い道を進むと、事務所が見えてきます。

受付時間:8:45〜17:00 ※月曜・年末年始休み
申込期間:3ヶ月前の1日〜希望日の前日
※本人証明書・即日許可証が発行できなかった場合のための返信ハガキが必要

当日参観の体験談|整理券は朝から配布

受付方法:先着順で整理券を配布
開始時間:当日8:40〜
場所:桂離宮参観入口付近(桂離宮北側)
※身分証明書の提示が必要です

当日受付枠は9時から15時までの各回に用意されており、事前申込に空きがある場合は、その分も合算した人数が対象となります。

私は4月上旬の平日、当日参観に挑戦。9時に現地到着し、すでに9時・10時の回は受付終了しており、11時の回の整理券を入手しました。

案内の方に話を聞くと、人気日程は7時頃から並ぶ人もいるそうですが、同日、11時頃の受付状況を見ると、まだ午後に空きがありました。
時間を選ばなければ、当日でも充分チャンスがありそうです。

天候次第で訪問するかどうか決めたい方や、直前までスケジュールがわからない方は当日参観を狙ってみてはいかがでしょうか。

受付場所は桂離宮北側の「参観受付所」。身分証明書の提示が必要なので、忘れずに。

待ち時間の過ごし方

① 中村軒で和菓子をいただく

桂離宮から徒歩5分。明治創業の老舗「中村軒」では、名物「麦代餅(むぎてもち)」をはじめ、甘味やかき氷、軽食が楽しめます。
できたての「麦代餅」はやわらかくて絶品です。また、夏にはすだち氷がさっぱりと美味しかったです。茶店の雰囲気も落ち着いていて、時間調整にぴったりでした。

中村軒 https://www.nakamuraken.co.jp/
販売:8:30〜 茶店:10:00〜
※水曜定休

② 桂川でのんびり過ごす

桂離宮の東を流れる桂川は、整備された河川敷ではありませんが、ところどころにベンチがあり、休憩できます。近くにコンビニ等はありませんので、飲み物や軽食は、事前に準備しておきましょう。
私は待ち時間が1時間半ほどあったので、中村軒で麦手餅を購入し、桂川でいただきました。

③嵐山や松尾大社へ足をのばす

阪急嵐山線を使えば、桂離宮から嵐山や松尾大社へ30分ほどでアクセス可能。

時間に余裕がある方は、プチ遠足感覚で観光地をもう1つ楽しんでみては?
桂離宮から嵐山駅へは、徒歩と阪急電車で30〜40分で移動できます。
鈴虫寺などもありますが、歩く距離を考えると駅から近い「松尾大社」や嵐山まで足をのばして、駅周辺の散策がいいのではないでしょうか。

アクセス情報

阪急「桂駅」から徒歩約20分

桂駅東口を出て、通りを渡り少し左を進むと京都銀行がありますので、そこで右折。
しばらく歩くとY字路になりますのが、左に進みます。

更に道を歩いていくと「下桂」交差点に出ます。
道を渡って左に曲がっても、真っすぐ進んでも、どちらのルートでも桂離宮に到着します。

〈ルート①:「下桂」交差点を左折〉
一番安全でわかりやすいコースです。
大通りをわたり、左に進みます。2つ目の信号「中桂」で右折し、御霊神社を通過。さらに進むと参拝入口が見えてきます。

〈ルート②:「下桂」交差点を直進〉
「下桂」交差点をまっすぐ歩くと、右手に中村軒があります。桂川まで出たら左へ、竹垣沿いをぐるっと進みましょう。
桂川沿いの道路は歩道がなく、すぐ横を車が通りますので、車に注意して歩くようにしてくださいね。

京都駅からの行き方(バス)

京都駅のバス乗り場は「C」です。
バスターミナルの一番北側(塩小路通側・京都タワーがある方)の乗り場から出発します。

京都市バス
・33・特33(乗り場C5)
・所要25分。昼間の本数は1時間に2本程度。

【バス時刻表(京都駅)33系統洛西バス】ターミナル行
https://www2.city.kyoto.lg.jp/kotsu/busdia/hyperdia/061234.htm

京阪京都交通バス
・2・14・15・26・26B・28Aで、(乗り場C2)
・所要20分
※市バス1日券は使えません

「桂離宮前」バス停で下車すると、桂離宮の南側、中村軒の近くに到着します。
バス停から参観入口までは、徒歩でおよそ5分。桂川沿いの竹垣に沿って進みます。

道路沿いにある竹垣は「桂垣」といいます。竹藪の竹(破竹)を生きたまま曲げて竹垣に固定したもので、桂離宮ならではの景観です。ぜひ注目してみてください。
歩道のない場所もあるため、道路を歩く際は車に十分ご注意ください。

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